2011年01月10日

「f植物園の巣穴」梨木香歩

posted by ks at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

2010年10月11日

2010年07月11日

「テレヴィジョン・シティ」長野まゆみ



『ビルディング』に住み、監視される『生徒』たち。
パパ・ママに手紙を書き続けるアナナス。同室で冷静なイーイー。
ビルディングに、イーイーの依存する精油、アナナスの曖昧な記憶…
アナナスに投げかけられる問いへの答えとは。

実はこの本は、初読ではない。
だが、久しぶりに見かけ、手に入れ、一気に読み返した。
久しぶりに感想なり、文章を書きたくなった。

夏になると、長野まゆみが読みたくなる、とは友人の言だ。
ここに特にテレヴィジョン・シティが、と付け加えたい。

独特の透明感とひんやりとした空気、読者を引き込んで離さない密閉性を持った本だからだ。
後半になるにつれ、切なくなる。
だが、ずっと変わらず、ガラス瓶に反射する光のような煌めきがある。
氷のようで、夏になると読みたくなるのだ。

もう一つ、この作品で印象的なことがある。
イーイーやアナナスは、問いかけられるのだ。「最後に捨てるのはボディかスピリットか」と。
問いかけに「ボディだ」とアナナスは即答した。
イーイーの答えは最後まで明かされないが、とても意味の深い答えだと思う。
咄嗟に理解しうる人はなかなかいないのではないだろうか。
初読の時は、私はアナナスと同じように考えたし、イーイーの言葉の意味が分からなかった。
今回、久しぶりに読み直して、自分なりにイーイーの答えに共感するものがあった。
再び、テレヴィジョン・シティの魅力を感じた。

長野作品は人に薦めるのが難しい。
現代ミステリーのような普通の世界を描いていないこと、
非常に独特の表現がされているからだ。
また、作品によっては要素要素が強烈なものもある。
私自身、苦手なものもある。
しかしその一方で、読む度にはまっていく深みもあると思う。
posted by ks at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

2009年09月26日

「慟哭」貫井徳郎

posted by ks at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

「村田エフェンディ滞土録」梨木香歩



土耳古文化研究のために招聘された学者・村田の見たトルコ。下宿のメンバーも、国も人種であふれている国で、彼が感じたトルコという世界の話。

梨木香歩の描く、寝しなに読まれる絵本のような、決してマイナス要素にならない女性らしい文章が好きだ。
歴史を学ぶ多くの人々を今なお魅了し続けるトルコ、を描きながら、多文化の交流の中で現れる姿勢、のようなものを節節で感じさせてくれる。

後半のディクソン夫人の手紙を、ムラタが一度読み止めるシーンは、やはり同じように文字を追う中でショックを受ける読者と共鳴する。この手紙の後半に現れる、ディクソン夫人の「国」というものに感じる話をよんで、背景は全く違うのに、「魔人の海」後半で語られていた「国」を思い出した。実体はないものなのに、多くの人生を左右する。ディクソン夫人は、祖国を憎むもの、ではなく懐かしい場所と捕えた上で、そのままに受け入れようとした、その姿勢に、女性の強さを感じた。

村田が、すべての主義主張、民族を超えて得たことが、「私は人間だ…」と作中に引用されている言葉で、この本を通したイメージになっていると思った。
posted by ks at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

「僕僕先生」仁木英之


かわいい話なんだけど、好みに落ちきれなかった感があった。
posted by ks at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「世界の果ての庭」西崎憲


装丁とか、タイトルから期待したのとはちょっと違っていたので、好きな本ではないかもしれない。
posted by ks at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

「殺人症候群」貫井徳郎



このシリーズ、長く引っ張らないこの終わり方がすごく良かった。最近読んだものより、ずっと内容に深みがあるところも。
posted by ks at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ミゲル・ストリート」V.S.ナイポール

こういうセンスが大好き。ひたすら言葉に浸かってるんじゃなくて、トリニダードの現実も描いているところが気が利いていると思う。

posted by ks at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月12日

「ズッコケ中年三人組」那須正幹 ○

ズッコケ中年三人組
那須 正幹著
ポプラ社 (2005.12)
通常2-3日以内に発送します。

posted by ks at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

「誘拐症候群」貫井徳郎 ○

誘拐症候群
誘拐症候群
posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.28
貫井 徳郎著
双葉社 (2001.5)
通常2-3日以内に発送します。

多発する小口誘拐事件。人質か無事に帰ってくる、異質で綿密な誘拐事件、武藤の知り合いが巻き込まれた事件、パソコン通信を楽しむ磯村咲子への奇妙な依頼。環、倉持、原田は事件解決へどう関わっていくのか。

結構はまってしまった、このシリーズ。
posted by ks at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

「失踪症候群」貫井徳郎 ○

失踪症候群
失踪症候群
posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.24
貫井 徳郎著
双葉社 (1998.3)
通常2-3日以内に発送します。

「若者たちの失踪の背後にあるものを調査してほしい」という依頼を受けて環敬吾はチームのメンバーに招集をかけた。原田、武藤、倉持。いくつかの共通点はあるものの、あまりに漠然とした若者たちの失踪だったが、調査が進むと失踪のいくつかには独特の共通点が浮き上がってくる。失踪に画された事件はどんなものなのか。

久々に本格ミステリー。
posted by ks at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

「鬼仙」南条竹則 △

鬼仙
鬼仙
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.27
南条 竹則著
中央公論新社 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。

中国の民話、のような話の短編集。後半は作者の好きな話の紹介もあった。

軽く読めるけど、あとで思い返すにはインパクトは薄かった。
仙人の話とかが好きな人は楽しめるけれど、特に好きでもない人にオススメ、とはいえないかもしれない。私は結構好きだけど、特に目新しい本、ではないと思う。
posted by ks at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月30日

「家守綺譚」梨木香歩  ○

家守綺譚
家守綺譚
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.30
梨木 香歩著
新潮社 (2004.1)
通常24時間以内に発送します。
posted by ks at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月05日

「裏庭」梨木香歩 ○

裏庭
裏庭
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6. 5
梨木 香歩 / 梨木 香歩著
理論社 (1996.11)
通常24時間以内に発送します。



戦前は英国人一家の別荘として使われていたバーンズ屋敷。
その一家が帰国してからは、荒れたその屋敷は地元の子供達の格好の遊び場でした。
主人公・照美はある事件をきっかけに屋敷に入り、異彩を放つ大鏡を見つけます。
それは、バーンズ家に代々受け継がれてきた「裏庭」への入り口だったのです。
裏庭が導く、照美の旅の物語。

あらすじの説明が難しいです。
ファンタジーらしいファンタジーなんじゃないかと私は思います。
照美は、裏庭で庭番・スナッフに出会い旅に出るわけですが、
この旅は異世界における旅でありながら、彼女が過去と現実に向き合い、
そしてこれからを塗りかえる、彼女自身の成長の旅でした。
同時に弟の死から、ちぐはぐになった家族の絆を新しくする事件でもあったのです。

照美と両親と弟・純の物語でありながら、レイチェルやおじいちゃん、夏夜さんから
繋がっていくさっちゃんと妙さんという母娘の存在も大きい物語だと思います。
初めて読んだ時は小学生でしたので、照美やテナシの自分の発見に
心打たれたものですが、今、改めて読み返してみると妙さんとさっちゃん母娘の
悲しさも強く感じられます。大鏡は「アイル・テル・ユウ」と応えますが
「裏庭」の世界が読み手に教えてくれる感覚は今も以前も重みのあるものでした。

好きなシーンは沢山あるのですが、照美のパパ・徹夫が純に笑顔で応えるシーンです。
さっちゃん・照美の泣くシーンも片割れを抱きしめるシーンも感動しましたが
一瞬の一人だけの現実が、やはり記憶に残りました。

読みやすさ:★★★
好きな人はぐんぐん読めるんじゃないかと思うのですが、
誰にとっても読みやすい類の本ではないので。
posted by ks at 21:04 | TrackBack(2) | な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。