どちらかというと、「天使」の方がヨーロッパの社会の拮抗があって面白いかな。
2007年11月19日
「雲雀」佐藤亜紀
「天使」が結構好みだったので、続編も読んでしまった。
どちらかというと、「天使」の方がヨーロッパの社会の拮抗があって面白いかな。
どちらかというと、「天使」の方がヨーロッパの社会の拮抗があって面白いかな。
2007年09月28日
「朗読者」
ナチスドイツに興味があれば読むのはいい経験になる。これを読んで「黙って行かせて」をよもうかなと思った。
2007年03月02日
2007年01月05日
「悲しみよこんにちは」サガン ○
サガン〔著〕 / 朝吹 登水子訳
新潮社 (1988)
通常2-3日以内に発送します。
新潮社 (1988)
通常2-3日以内に発送します。
2006年11月30日
2006年07月28日
「生きながら火に焼かれて」スアド ○
生きながら火に焼かれて
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.28
スアド著 / 松本 百合子訳
ソニー・マガジンズ (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
ソニー・マガジンズ (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
この人の話を知る事ができただけで、買った意味はあった。
こういうことがある、という事実を伝えるために
多くのひとに読まれて欲しい。
読みやすさ:★★★★★
2006年06月17日
「舞姫通信」重松清 ×
岸田拓海が着任した武蔵ヶ丘女子学院高校―ムサジョには
自殺した生徒から派生した、「舞姫」がいる。そして、毎年
舞姫に憧れる誰かが「舞姫通信」を発行する。その度に憤慨する原島。
拓海の双子の兄陸男を間に挟んで付き合いの続く、佐智子と拓海。
佐智子がプロデュースした心中事件の生き残り、城真吾。
迷う先に彼らの、舞姫たちの答えはあるのだろうか。
この話の主役は思春期の子供達ではなくて、
それを理解できない大人でもない。思春期にさえ
持て余したことのない感覚にいまなお戸惑う大人なんだと思う。
子供たちの感覚の中に彼らは答えのヒントを探した。
「せつないよ」という言葉に彼らと私達の共通の答えがあった、と思う。
所々、納得のいかない部分はある。まず、舞姫倶楽部側の表現。
ちょっと話に都合が良すぎる気がする。正直、中学生のようで、
とても高校生とは思えなかった。
このことで、作者と対象に世代の差がくっきり引かれてしまって
いたのは、話としてもったいない気がする。
あとは城真吾の話。ふざけるな、と思える。
いい年の大人が子供を実験体にしちゃいかんだろ、と思う。
いくらでも自分でやって問題を乗り越えるような心持でいなくては
(勿論うまくいかない事もあるが)いけないはずだ。
そういう点で後味の良くない話だった。
ちょっと偉そうだけど、2作読んだ限りでは、
この作者の書く女性はリアリティがなくて、好きじゃない。
ただ実際にそんなテストはするべきでないと思うが
坂本が話していたテストに、「せつないよ」と書いた子を満点にする
と言う教師をつくるセンスはいいな、と思った。
この本で言うところの、「舞姫」なんて理解できない、
そんな存在やテーマを思ったこともない、大人には
入りやすいだろうし、少しだけ感じ方の差を埋める小説ではある。
読みやすさ:★★★★
この本が好き、と言える本じゃない。けど読みにくくはない。
ちょっと暗い。
2005年08月16日
「戦争の法」佐藤亜紀 ○
N***県の日本からの独立運動時、ある出来事をきっかけに家を出、
ゲリラに加わった酒々井たかしと友人の千秋。彼の、真実の戦争録。
残酷な描写に溢れているわけでも、涙を誘う悲しい純愛があるわけでもないが、
それでもインパクトの強い本だった。集団として個人としての人間が、良い悪いでなく
描かれている為だろうか。あちらこちらで皮肉をきかせて、
彼が捉えた戦争の真実が書かれている。はっ、とさせられる文句も多かった。
悪い事だ悲しい事だ残酷な事という観点だけでなく(勿論それらも大事だと思うのだが)、
冷静に誰がどのような思惑のもとに動くのか、見つめることも必要ではないかと思った。
最初に読んだ時、印象に残ったのは、語り手のたかしのカウンセラーに対しての言葉だった。
読みやすさ:★★★
読みやすくはないと思う。だがそれだけ読み応えはあったと思う。
2005年07月03日
「異国伝」佐藤哲也 △
地図にも旅行ガイドにも載ることのない小さな国々。何故、地図にのらないのか。
そこではどんな人々が生活しているのか、と国々を短編で描く。
幻想的でも少し恐ろしくもありました。寓話のようなものも、幻想的なものも
皮肉がピリッときいています。出てくる人々が特徴が誇張されてはいますが
非常に人間らしいということも、全編を通して感じたことです。
私はどちらかといえば好きな本ですが、読む人みんなが好きになる類の本ではない
ように思いました。
なんとなく、この話の手を受け入れる人の気持ちなら分かるような気がしたので、
一番気に入ったのは「冷気の感触」です。「海老の虐殺」「密林の探検」も
印象深かったです。
装丁も目次などのブックデザインもいい雰囲気を創っているなぁと思えた本でした。
読みやすさ:★★★
読みにくくはないと思いますが、描写なんかも丁寧かつクールな分、
スピード感はないので、人によっては読みやすいとはいえない本です。
2005年06月12日
「ランゴリアーズ」スティーヴン・キング ○
最近、なかなか思うように新しく本は読めないので、今までのこちらのログは、
最近読んだばかりのものと前に読んで読み返したもののランダム仕様になっています。
あと、こちらでは基本的に、読んだ本でも気に入った本しか紹介していないので
多少、こうだったらいいなと思う感想は書いても、その作品が好きで書評を綴っているので
あまり辛口のコメントは避けていると思います。
……などとこのブログの追記説明などしてみました。
ここからはいつも通りに。
アメリカン・プライド29便ロスアンゼルス発ボストン行のジャンボ機が
遭遇した事件の話。眠りから目覚めた彼らが発見したのは、11人しか
飛行機に残っていないという驚愕の事実でした。
一体何故ほかの乗客は消えてしまったのか、残った人々はどうなるのかと
はらはらさせるSFホラー。
私はSFはさておき所謂ホラーというジャンルが、基本的には好きではない
のですが、これはいいホラーだと思いました。ホラー苦手の私によるいいホラーとは、
「グロすぎない・呪わない・幽霊が出ない」を満たすものです。
(もちろん例外もあって、リングなどはこれらの条件に引っかかりますが面白かったです。)この中のどれかが外れると、だいたいは私にとって面白くない上、
後味も悪くなりますから途中であろうが何であろうが他の本(明るめのもの)に
切り替えてしまいます。でも、この「ランゴリアーズ」は最後までぐいぐい読みました。
残った人もそれぞれ個性が光っていたし、残った11人全員がいわゆるいい人で
みんなが協力・一致団結と最初からなっていないのも、現実感を盛り上げているなぁ、
と思いました。11人もいれば合う人・合わない人はいるだろうと思いますし。
この本にはもう一篇「秘密の窓、秘密の庭」も入っています。
こちらは上の条件は満たしている?と思いますが
どちらかといえば表題作の「ランゴリアーズ」が好きです。
読みやすさ:★★★★
★3つか迷うところですが、ストーリーで引っ張られるから
読みやすいほうじゃないかと思います。
最近読んだばかりのものと前に読んで読み返したもののランダム仕様になっています。
あと、こちらでは基本的に、読んだ本でも気に入った本しか紹介していないので
多少、こうだったらいいなと思う感想は書いても、その作品が好きで書評を綴っているので
あまり辛口のコメントは避けていると思います。
……などとこのブログの追記説明などしてみました。
ここからはいつも通りに。
小尾 芙佐 / King Stephen
文芸春秋 (1999.7)
通常2〜3日以内に発送します。
文芸春秋 (1999.7)
通常2〜3日以内に発送します。
アメリカン・プライド29便ロスアンゼルス発ボストン行のジャンボ機が
遭遇した事件の話。眠りから目覚めた彼らが発見したのは、11人しか
飛行機に残っていないという驚愕の事実でした。
一体何故ほかの乗客は消えてしまったのか、残った人々はどうなるのかと
はらはらさせるSFホラー。
私はSFはさておき所謂ホラーというジャンルが、基本的には好きではない
のですが、これはいいホラーだと思いました。ホラー苦手の私によるいいホラーとは、
「グロすぎない・呪わない・幽霊が出ない」を満たすものです。
(もちろん例外もあって、リングなどはこれらの条件に引っかかりますが面白かったです。)この中のどれかが外れると、だいたいは私にとって面白くない上、
後味も悪くなりますから途中であろうが何であろうが他の本(明るめのもの)に
切り替えてしまいます。でも、この「ランゴリアーズ」は最後までぐいぐい読みました。
残った人もそれぞれ個性が光っていたし、残った11人全員がいわゆるいい人で
みんなが協力・一致団結と最初からなっていないのも、現実感を盛り上げているなぁ、
と思いました。11人もいれば合う人・合わない人はいるだろうと思いますし。
この本にはもう一篇「秘密の窓、秘密の庭」も入っています。
こちらは上の条件は満たしている?と思いますが
どちらかといえば表題作の「ランゴリアーズ」が好きです。
読みやすさ:★★★★
★3つか迷うところですが、ストーリーで引っ張られるから
読みやすいほうじゃないかと思います。