泣き男がプラネタリウムでテンペルタットル彗星の解説をしていたある夜、
ふたごはやってきた。テンペルとタットルと名付けられたそのふたごは、
泣き男に育てられ、強い絆を感じさせていたが、ある一座の到来が二人の道を分けた。
これも期待以上に好きな作品だった。
泣き男の静かなプラネタリウムの解説、幼い二人のやんちゃぶりと見守る人々の
対応などが、私達のいる現実を映している一方で、山と星の夜の不思議な柔らかさを
持っている気がした。歩く道は別れても、テンペルとタットル騙される才能を持ち、
星空の下、6本目の指を繋ぎつづけるふたごだったことが暖かい。
寝しなに読みたい絵本のような静けさを持つ本だと思った。
上手な感想を語れないけれど、とても好きな本だ。
読みやすさ:★★★(★)
読み終わってページ数の意外な多さに驚いたくらいなので、
読んでさえみれば読みにくさを感じる本ではない。
軽過ぎず、重苦しくなく読書を味わえると思う。





いしいさんの本って、感想かくのすごく難しいですよね。わかります!
でも私も大好きです!
本当にいしい作品は感想を書きにくいです。
でも、読み手が楽しむことが読書では大事なので
それを考えると読書のための本とは
こういうものかもしれない、とも思えました。
騙されるという才覚、というのが心に響いて
今のところ、いしい作品で一番好きな本です。